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これからサンゴってどうなっていくのかな?

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JUNの独り言… 12月18日
これからサンゴってどうなっていくのかな?

 

 

セブンシーズ チーフガイドのJUNです。

 

沖縄では以前から大規模白化が繰り返されて問題視されてきました。

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

写真は2016年の大規模白化時の写真です。

 

 

そして先日、東海大学の学生さんが卒業研究の過程で、伊豆のサンゴの白化を確認したニュースが紹介されていました。

 

 

著者は、2002年に伊豆の田子と沖縄の西表島でサンゴの調査を企画実施しました。(東海大学出身でサンゴの研究をされていたお二人に専門家として参加いただいており、今回はそのお一人のSNS投稿から知った情報でした)

 

そんな、こともあり伊豆のサンゴ白化はとっても気になったニュースでした。

 

著者も、コーディネーターのKOKOも、過去に関わっていたNPO法人がサンゴの北限調査をしていたこともあって、分布の変化も気になっている部分です。

 

実際に沖縄のサンゴが減って、その分本州にサンゴの分布が増え始めているだけでなく、それを飛び越えて伊豆でも白化しているということです。

 

いわゆる温暖化の影響が目に見えて出始めていますよ!という話ですが、単純にサンゴの分布域が北上していくといった話だけではないんです。

 

観光で皆さんが楽しみにしている沖縄の白いビーチ! これも大半は元々サンゴなので、サンゴが減ればどうなってしまうのか???

 

また、サンゴから白い砂を作る生物たちも、サンゴがいなくなればそこに生息していられなくなります。

 

それどころか、サンゴ礁域の多くの生物が沖縄に生息できないということになってくる可能性もあるんです。

 

ここ数年、北海道で鮭の水揚げが減って、ブリなどが水揚げされるようになった等の報道を目にしますが、陸上よりも段違いの速さで海は影響が出ているように感じます。

 

もちろんサンゴは生物なので、その時その時の環境の変化に適応しながら変化してきているはずです。

 

しかし、あまりにも急激な変化には適応が間に合わなくなってしまう可能性があります。

 

万が一、サンゴが絶滅に近い状況になってしまっていくと、人間を始め陸上の生物にも与える影響は計り知れません。

 

2年前にUNDP(国連開発計画)が公開した動画のように、最大のチャンスではなく、今は最後のチャンスなのかもしれません。

 

各国政府の動きだけでなく、一人一人の行動を変えられるかが、鍵のように思います。

 

 

この記事を書いた人

JUN(チーフガイド)

学生時代は水泳・カヤックシングルの選手として活躍、その後海外・国内でダイビングインストラクターとして経験を重ねる。ダイビングのインストラクション・ガイド業以外にもダイビング・スノーケリング器材販売専門店・ダイビングとエコツアー専門旅行会社・海辺の環境教育指導・シーカヤックガイド等の経験を持つ水専門のエキスパート。PADIコースディレクター取得後は、ダイビングのみならず海から海辺全域に関して、後進育成を中心に活躍。[資格等]

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