宮古島ってどんな島?(洞窟と湧水)
コーディネーターのKOKOです。
宮古島は洞窟が多いです。
観光で来る方にとって、洞窟はちょっと探検気分の味わえるポイントとして人気の場所かもしれませんね。
洞窟が多いのは、宮古島がサンゴ礁が隆起してできた島だからです。
今回は、宮古島の人々が生きていくのに不可欠な洞窟と湧水についてお話しましょう。
目次
宮古島はなぜサンゴの島?
現在の宮古島の辺りは、もともと浅いサンゴ礁の海でした。
20万年くらい前からサンゴ礁が隆起し始め、途中何回か大きな地殻変動で断層をつくりながら島となったのです。
宮古島は「サンゴの島」とよく言われますが、それは、宮古島はサンゴや貝などの炭酸カルシウムでできた琉球石灰岩でできているからです。
宮古島の土地を掘ると、赤土の下から琉球石灰岩が出てきますね。
洞窟はどうやってできる?
大気中の二酸化炭素を含んだ雨水は弱酸性、そして琉球石灰岩はサンゴや貝などを作る炭酸カルシウムでできているので弱アルカリ性です。
長い年月を経て、雨水によって琉球石灰岩が反応し、溶かされていきます。
石灰岩に雨の通り道の穴ができ、それが徐々に大きくなって空洞ができ、洞窟になっていくのです。
地下の空洞が大きくなって、上の部分が耐えられなくなって屋根が落ちた形でできた「穴」で有名なものは下地島にある「通り池」です。
集落に洞窟あり!
洞窟は島のあちこちにありますが、その入り口付近は雑木林となっていて隠れているため、なかなか見つかりません。
市街地の小学校の門のすぐ横だったり、集落の中心近くだったり、道路の横に突然あったりするので、ちょっとびっくりします。
人々の居住地区に洞窟があるのには理由があるのです。
洞窟は雨水によってできるので、奥には、今でも雨水がたまっている場所が多いです。
川のない宮古島では、上水道設備のないころ、人々は地下水や井戸の水を自分で汲んで利用していました。
そんな大昔の話ではありませんよ。
今から40年ほど前の話です。
地下水を毎日に汲みに行くということは、地下水源が近くにないと生活ができなかったのです。
そのため、湧き水の周りに集落ができ、集落と集落は点在していて、それぞれ独自の文化・風習がうまれたのです。
湧き水があるところは神聖な場所
命の水に感謝するため、水や井戸の神様に祈る祭事も各地で行われています。
湧き水の近くには御嶽(うたき)という神に祈る場所が設けられていたり、湧水自体が御嶽の場合もあります。
湧き水を訪れる時は、ちょっと周囲を注意して、神さまへのお供えとかがあったらむやみに近づかない方がよいですね。
御嶽(うたき)については、以下のページを参照してください。
今では、湧き水は飲み水には使われていませんが、新生児の産湯として、または亡くなった方の身体を清めるために使われている場所もあります。
湧き水の中には、テナガエビや淡水魚も見つけることができるところもありますよ。
洞窟は地上でしか作られませんが、洞窟ができた後に地殻変動で水中に沈んだものもあり、それが今では宮古島の人気のダイビングポイントともなっていますね。
次回は、宮古島の歴史や文化に関するお話をご紹介
次の機会には、宮古島によくある名前についてご紹介しようかな。
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