Seven Seas

体験マングローブカヤック トントンミが避難中 7月16日

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コーディネーターのKOKOです。

 

本日はセブンシーズのツアープログラム「体験マングローブカヤック」でした。

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

今日、参加してくれたのは、仲良しご夫婦です。

 

スタート時は桟橋が隠れるほどの高い潮でした。

 

ヤエヤマヒルギの根もほぼ水の中で、ヒルギダマシにいたっては、姿が見えません。

 

見えない植物の話もできないので、普段は浅くて行けない奥の方へ進んでいくと、やっとヒルギダマシが水面より上に現れていました。

 

今は、ヤエヤマヒルギの胎生種子がたわわにぶら下がっている木と、半分以上落ちている木があります。

 

今日のような高い潮だと、ぶら下がっているはずの胎生種子が水に浸かってました。

 

落ちた胎生種子は、入り江から飛び出して漂流しているものもたくさんありますが、入り江の中を漂っているものも多く見られ、カヤックを漕いでいると、あちらこちらで茶柱のように漂流している胎生種子を見かけます。

 

高い潮だと、トントンミも大変です。

 

トントンミは、標準和名がミナミトビハゼというハゼの仲間ですが、干潟の生物で、泳がず、水面をぴょんぴょんとジャンプしながら移動します。

 

高い潮だとなぜ大変かというと、魚のくせに、ずっと水中にいられないのです。

 

そのため、マングローブカヤックを実施する潮の時は、巣穴に隠れるか、巣穴へ戻れないものは、ヤエヤマヒルギの根の上に避難をします。

 

今日のような高い潮だと、ヤエヤマヒルギの根も水没している部分が多いので、いつもは見かけないような場所にも避難している姿がありました。

 

おかげで、参加されたお2人も簡単に見つけることができました。

 

ほかにも、耳を澄ますと、サンコウチョウの特徴的な鳴き方と、リュウキュウキンバトの鳴き声が響いていて、ツアー前にはどちらも入り江を横切って飛ぶ姿を見ることができました。

 

ツアー中にも見られたらよいのですが・・・

 

とっても平和的なときを感じるツアーとなりました。

宮古島で体験マングローブカヤック

体験マングローブカヤック

カヤックで、マングローブをはじめ海浜植物や汽水域の生きものを観察するプログラムです。
貴重なマングローブ、豊かな生態系についてのガイドの解説や、静かな入り江で鳥のさえずりを聞きながら、のんびり、ゆったり自然の神秘を感じてください。

  • マングローブ域の動植物などの解説を聞きながら観察

  • ベテランインストラクターのガイドなので初心者でも安心

この記事を書いた人

KOKO(コーディネーター)

天皇陛下の日本山岳会入会にも尽力した同会元会長の父の影響で、学生時代から登山やスキーを行う。外資系会社を経て、通訳を兼ねながら生物学者・故ジャックモイヤー氏と共に海辺の環境教育を行ったり、旅行会社にてエコツアー企画を担当し日本にインド洋のクリスマス島を紹介するなどエコツアー・環境教育の現場の最先端を走り続ける第一線ネイチャーガイド。現在は宮古諸島において、エコツーリズムの普及や海辺の環境保全に尽力している。 [資格等]

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