宮古島は明日梅雨入り発表か
KOKOの独り言… 5月20日
宮古島は明日、梅雨入り発表か
コーディネーターのKOKOです。
沖縄地方は、明日にも梅雨入りが発表されそうです。
梅雨は、南と北にある性質の違う気団がぶつかり合って、その間にできる前線(=梅雨前線)が停滞することで雨の日が続くことです。
例年、宮古島ではGW明けに梅雨入りすることが多いのですが、今年は遅いですね。
一方梅雨明けは後ろにずれ込むというより平年並みの予想なので、短期集中型の梅雨の天気になりそうです。
観光客の方々は、来島する前に、宮古島の天気予報を見て、雨マークが続いていると、ちょっとがっかりし、晴れてくれーと祈ったりしますよね。
私たちも、外での活動の日には、雨降らないで~と思います。
でも、「雨」は島に生きる人、動植物にとって、すごく大事なものだと感じています。
ご存じの方も多いと思いますが、宮古島はサンゴ礁が隆起してできた島で、高い山もなく、川もありません。
年間2,250mmの降水量があると言われていますが、その40%は蒸発し、50%は地下に浸透します。
そのため、歴史的に宮古島の人々は生活用水を得るために、毎日、湧水を汲みに行くなど大変苦労をしてきました。
湧水を水源とした浄水場をつくり、上水道がほぼ島内に完備したのは1977年、農業用水は1998年から地下水をせき止めた「地下ダム」からくみ上げての利用が始まりました。
地下の水を利用するということは、蒸発やバクテリアの発生が防げるというメリットの一方、農薬や排水の汚染がダイレクトに影響するというデメリットもありますね。
安全な水を確保するために、農薬はもちろん、生活排水のことも考え環境負荷の少ないものを使わなくてはならないと思います。
また、近年観光客数の増大によって、宿泊施設はこの5年間で2倍近くに増え、営業用の水の使用量が、ここ10年で20%以上も増加しています。
2030年には、1日あたりの水の需要が現在稼働している浄水場の供給能力を上回るという分析結果も出ているようです。
最近は高級リゾートが増えて、全室プール付きとかジャグジー付きとかが多いので、より多くの水を使うかもしれないし、このまま宿泊施設が増え続いたら、宮古島の水、どうなってしまうのかな・・・
「持続可能な観光、島づくり」に取組んでいる私たちですが、水事情の改善は待ったなし、という状況のようです。
どちらにしても、十分な雨が降ることは必要不可欠なわけなので、雨が降ったら「よかった、島の恵み」と思って下さいね。
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