Seven Seas

宝塚医療大学観光学部 フィールドワークで観光と海ゴミ問題を考える

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コーディネーターのKOKOです。

 

昨年に引き続き、宝塚医療大学観光学部観光学科の第3クオーターに、KOKOは、「エコツーリズム/サスティナブルツーリズム」という授業の講師をしています。

 

第1回から第5回までは教室にて講義やワークショップをしながら学び、第6回目の今日は2コマ分の授業時間をもらってフィールドワークに出かけました。

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

今日のフィールドワークでは、観光から海ゴミ問題を考えるため、海岸へ行きました。

 

夏の間はあまり北寄りの風が吹かないため、海岸のゴミはあまり多くはありませんが、ちょうどここ数日、台風の影響で風がやや強く、海岸にはゴミが漂着していました。

 

まず、宮古島のゴミの状況を知ってもらい、ボランティア海岸清掃を体験してもらうため、ゴミの分別方法などを説明して海岸ゴミを回収しました。

 

後半は、その中のペットボトルについて、どの国で生産されたものかを調査しました。

 

宝塚医療大学の学生さんは、色々な国からきています。

 

ミャンマー、バングラデシュ、カンボジア、ベトナム、ウズベキスタン、そして中国。

 

彼らの国からゴミが流れ着くこともあります。

 

海岸に漂着していたペットボトルの生産国が、自分の国だとわかると、ちょっと恥ずかしそうな顔になる人も。

 

でも、ここで大事なのは、どうしてこの結果になったのかを考え、どうしたらよいかを考えること。

 

潮流や季節風の話、そして他の地域での調査結果などを交え、何が問題なのかを説明しました。

 

そして、ビーチクリーンや漂着ゴミ調査を通じて、観光学科の学生として、観光という観点からゴミ問題解決のためにどういったアクションがとれるのか、を考えました。

 

ホテルのスタッフであれば、ポスターをはる、ゴミ箱に言語に関わらずわかりやすい絵や写真をはってきちんと分別してもらう、などの意見がでました。

 

話しを聞くだけでなく、実際に海岸でビーチクリーンをすることで、ゴミがどれだけ多いのか、ゴミをひろうことがどれだけ大変なのか、問題点なども感じてもらえたのではないかと思います。

この記事を書いた人

KOKO(コーディネーター)

天皇陛下の日本山岳会入会にも尽力した同会元会長の父の影響で、学生時代から登山やスキーを行う。外資系会社を経て、通訳を兼ねながら生物学者・故ジャックモイヤー氏と共に海辺の環境教育を行ったり、旅行会社にてエコツアー企画を担当し日本にインド洋のクリスマス島を紹介するなどエコツアー・環境教育の現場の最先端を走り続ける第一線ネイチャーガイド。現在は宮古諸島において、エコツーリズムの普及や海辺の環境保全に尽力している。 [資格等]

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