宮古固有種のナゾにせまる
KOKOの独り言… 1月27日
宮古固有種のナゾにせまる
コーディネーターのKOKOです。
1月もあとわずかとなりました。
昨日はポカポカ陽気でしたが、今日は北風が強くて少し肌寒いです。
昨日は、博物館主催、東北大学変動海洋エコシステム高等研究所の井龍康文先生の講演に行ってきました。
タイトルは、「宮古固有種のナゾにせまる―OMSP仮説をひもとく」
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宮古島は、かつて、完全に水没していて、サンゴ礁が隆起してできた島、ということは広く知られています。
全水没していた時期は、125万年前から40万年前。
一方、宮古島には陸に住む固有種がいます。
例えばミヤコヒキガエルやミヤコカナヘビ、ミヤコヒバアやミヤコサワガニなどなど。
今は絶滅してしまった生きものでいうと、ミヤコノロジカや現在沖縄本島に生息するよりずっと大きなホンハブとか。
そして、宮古島の固有種を遺伝子レベルで調べると、宮古島が陸地化した40万年前より前に、他種から分岐しているそうなのです。
それでは、島が完全水没している時にどこにいたの? 宮古島が陸地化した後、300キロも海を渡ってくることは考えにくいし・・・
と、いう大きなナゾがあるのです。
それを説明する説として、KOKOが以前から支持しているのがOMSP(=Okinawa Miyako Submarine Plateau)、日本語で言うと、沖縄ー宮古海台の存在で、その説を長年研究されている方が井龍先生なのです。
KOKOはエコツアーの中で、時々そのお話をしています。
ひと口に石灰岩といっても時代によってそれを構成する生きものが違っていて、それを調べることで、いつの時代の地層なのかを知り、そこから宮古島がどうやってできたかを考える。
本当に地道な作業ですが、ロマンがありますね。
そして、宮古島の固有種がどうやって宮古島にやってきたか、正解はわからないかもしれないけれど、想像することも面白いです。
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