集落で受け継がれる大切な「冬至」の行事
KOKOの独り言… 12月23日
集落で受け継がれる大切な「冬至」の行事
コーディネーターのKOKOです。
昨日、12月22日は、冬至(とうじ)で、北半球では昼が最も短く夜が長い日です。
本格的に寒くなる時期、と言われますが、まさしく、全国的にも寒く、大雪警報や低温注意報が出された地域も多くありました。
宮古島の気温も14℃と激さむです。
冬至は、太陽の力が一番弱まる日で、この日を境に再び力が甦ってくることから、古くから各地にさまざまな風習があります。
カボチャを食べたり、ゆず湯につかって、風邪予防や無病息災、運気アップを願ったりする人も多いかと思います。
宮古島の狩俣集落では、冬至を「太陽が替わる日」とし、100年以上も前からショウガツガマ(正月小)という伝統行事でお祝いします。
ショウガツガマは、「小さい正月」の意味で、以前は、新正月以上に祝っていたとも言われます。
狩俣集落には7つの班があり、朝からそれぞれの班ごとに集まり、つーきわー(豚を豚の血で煮込む料理)を作ります。
かつては、各班ごとに豚1頭をつぶしていたそうで、普段は食べられない豚料理を子どもたちも喜んで食べていたということです。
まず大きな塊の豚肉をひと口大に切ります。
KOKOも豚を切るお手伝いしてきました。
それを大きな鍋に入れ、豚の血を入れて煮込みます。
焦がさないように、櫂でかき混ぜ続けるのです。
かつおだしや宮古みそを入れて味を整えるのですが、それは班ごとのさじ加減となるので、班ごとに味が違います。
今回、いくつかの班のつーきわーをいただきました。
それぞれ味が違い、だしの味がしっかりしているもの、うすあじで素材の味がしっかり味わえるものなどありましたが、どれもとっても美味しかったです。
狩俣の子どもたちは、それぞれの班に分散して、肉を切ったり、かき混ぜたりという作業をお手伝いしていました。
子どもにとっては、大きな鍋の肉を混ぜるのは大変な作業だと思いますが、みんなの頑張って手伝っている姿や、できたてのつーきわーを美味しそうに食べている姿が印象的でした。
伝統的な行事を子どもたちに体験させながら伝える、というのはとても大切なことですね。
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