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宮古島ってどんな島?(宮古島のパーントゥにかかせない植物)

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コーディネーターのKOKOです。

以前、海神祭のお話を投稿した時にも触れましたが、宮古島では、集落や地域によって、行われる祭事の内容や時期が違います。

 

祭事の時に使われる植物も様々です。

 

今日は、2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)で無形文化遺産に登録された、「来訪神 仮面・仮装の神々」の1つである、「宮古島のパーントゥ」にまつわる植物についてお話します。

 

この植物、サキシマボタンヅルといいます。

 

日当たりのよい場所によく生えていますが、花が咲くと、特徴的なので目立ちます。

 

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

 

ギザギザな葉ではないけどボタンヅル

サキシマボタンヅルは、別名、ミヤコジマボタンヅルとも呼ばれています。

 

ボタンヅルという植物は、本州~九州に生息しますが、この名前の由来は、「牡丹(ぼたん)」という植物のようにギザギザした葉をもっていて、つる性の植物だから。

 

なんか、名前の付け方って結構単純ですね。

 

それの、沖縄県に生息する種類だから、サキシマボタンヅルという名がつけられたのかと思いますが、葉はギザギザしていなくて、牡丹のようではありません。

 

まあ、それはともかく、この花をよく見ると、白い花弁が4つ? と思ってしまいますが、これは花弁ではなく、がく片です。

 

台湾や中国にも生息していて、根は鎮静剤の薬として使われているようです。

 

 

伝統行事でも使われる植物

宮古島のパーントゥと言われる祭事は、2つあります。

 

そのうちの1つ、上野の野原という場所で行われる伝統行事に、「サティパロウ(サティパライともいう。里払い)」というものがあります。

 

毎年、旧暦12月の最後の丑の日に行われるこの行事では、仮面をつけたパーントゥが参加し、災厄を払い、福を招く祭祀とされています。

仮面を顔にあてて来訪神のパーントゥに扮するのは男の子。

 

パーントゥが行列の先頭となり、その後ろに太鼓を打つ役とホラ貝を吹く役の子が続きます。

 

そして女性たちは、頭や腰に植物を巻いて固定し、両手にヤブニッケイの小枝を持って、上下に打ち振って掛け声を発しながら移動しているのです。

 

一般の男性は参加しないところが、もう1つの宮古島のパーントゥである島尻パーントゥとは違いますね。

 

この時、女性たちの頭や腰に巻く植物が、サキシマボタンヅルやクロツグなのです。

 

 

島尻パーントゥで使う植物は

一方、島尻パーントゥでは、大人の男性がパーントゥに扮しますが、その時体に巻くのはシイノキカズラという植物。

 

これもつる性の植物です。

 

宮古島にはつる性の植物が多いので、祭事にはよく使われますね。

 

こちらの写真は島尻のパーントゥです。

 

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

 

野原のパーントゥと違い、かなり恐ろしくて子どもたちは大泣きする子も多いです。

 

島尻のパーントゥについてはこちらをご覧ください。

 

なので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

 

 

 

子どもに伝統を引き継ぐ

島尻のパーントゥは派手さがあり、観光客も見に行くために、トラブルが発生することもありますが、野原のパーントゥは集落の人たちだけでひっそりと行われます。

 

島の中には、このように観光客には知られずひっそりと行われる祭事もたくさんあり、これも大事に引き継いでいかないといけないと思います。

 

 

次回は宮古島のおススメのお土産についてご紹介

次の機会には宮古島でおススメのお土産ついてお話ししたいと思います。

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この記事を書いた人

KOKO(コーディネーター)

天皇陛下の日本山岳会入会にも尽力した同会元会長の父の影響で、学生時代から登山やスキーを行う。外資系会社を経て、通訳を兼ねながら生物学者・故ジャックモイヤー氏と共に海辺の環境教育を行ったり、旅行会社にてエコツアー企画を担当し日本にインド洋のクリスマス島を紹介するなどエコツアー・環境教育の現場の最先端を走り続ける第一線ネイチャーガイド。現在は宮古諸島において、エコツーリズムの普及や海辺の環境保全に尽力している。 [資格等]

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