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宮古島ってどんな島?(意外なところにも洞穴が)

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コーディネーターのKOKOです。

 

宮古島は、よく「サンゴの島」と言われます。

 

石垣島だって、西表島だって、沖縄本島だって、周囲はサンゴがたくさんあるのに、どうして宮古島はサンゴの島と言われるのか、というところから、今日は意外なところにも洞穴がたくさんある島の不思議についてお話いたします。

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

なぜサンゴの島なのか

 

沖縄の島々は、2億年くらい前から、大陸から土砂が運ばれてきて堆積して隆起し、大陸とつながったり離れたりしながら現在の形になりました。

 

その過程で、100万年ほど前は、宮古諸島のあたりは浅い海のサンゴ礁だったのです。

 

その後、サンゴ礁が隆起して島が形成されました。

 

つまり、島の地面を掘ると、かつてサンゴだった石灰岩がでてくるわけです。

 

島が形成されるまで、数々の地殻変動で大陸と繋がったり離れたりしているために、宮古島の固有種もたくさんいます。

 

大きいものではミヤコノロジカという鹿や、大型のイノシシやヤマネコまで。

 

大型の生きものは絶滅してしまいましたが、その骨や化石は残っています。

 

どうして洞穴ができるの?

宮古島は石灰岩でできている、と言いましたが、石灰岩は水に溶けやすく、降った雨が地下にしみこむと、長い年月によって地下に空洞ができます。

 

やがて、天井部分が崩れ去って大きな洞穴ができるのです。

 

雨水によって洞穴ができるので、洞穴の底には、今でも雨水がたまっていることが多いです。

 

雨が降るたびに、雨水が石灰岩にしみこむので、今でも少しずつ石灰岩は溶け、鍾乳石が成長します。

 

神秘的な洞窟内の湧水

 

洞穴内の湧水は、雨の量によって、水量が多い時と、少ない時があります。

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

天井にある鍾乳石と、それが映る水面は、ちょっと神秘的です。

 

写真は、先週行った時の写真です。写真自体はよくないですが、実物はとっても素敵ですよ。

 

洞穴いろいろ

ひとくちで洞穴といっても、実は色々なタイプがあります。

 

サンゴが隆起して長い年月をかけて島が形成される間にも地殻変動があり、北西から南東方向に複数の断層が走っています。

 

宮古島の海岸線の道をぐるっと車でまわるとわかりますが、西側の道路は海抜が低く、東側は高くなっているのは地殻変動のためです。

 

洞穴も、島の北東側と南西側にあるものでは、タイプが違います。

 

北東側は横穴タイプ、南西側は縦穴タイプが多いようです。

 

写真の洞穴はまず横穴の洞穴が複数できて、その後、崩れて縦穴になったタイプです。

 

学校の横にも、家の横にも・・・

宮古島自体がサンゴの石灰岩でできているので、雨水によってつくられる洞穴は、海の近くだろうが、住宅地であろうが、地形や環境によっては存在します。

 

街中の学校の門のすぐそばに大きな洞穴があったり、普通に畑の横にあったり、住宅地のすぐそばにいきなり洞穴があったり・・・

 

意外な場所に洞穴があるのが宮古島の面白いところですね。

 

なので、ガイドブックに載っていない、神秘的な洞穴もたくさんあります。

 

ただし、そこが神聖な場所であったり、崩れる危険がある場所もあるので、知らないのにやたらめったら穴に入っていくのは危険ですよ。

 

次回は、宮古島の歴史や文化に関するお話をご紹介

次の機会にも、宮古島の自然や文化に関するお話しをしましょうね。

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この記事を書いた人

KOKO(コーディネーター)

天皇陛下の日本山岳会入会にも尽力した同会元会長の父の影響で、学生時代から登山やスキーを行う。外資系会社を経て、通訳を兼ねながら生物学者・故ジャックモイヤー氏と共に海辺の環境教育を行ったり、旅行会社にてエコツアー企画を担当し日本にインド洋のクリスマス島を紹介するなどエコツアー・環境教育の現場の最先端を走り続ける第一線ネイチャーガイド。現在は宮古諸島において、エコツーリズムの普及や海辺の環境保全に尽力している。 [資格等]

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