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ゴミ拾いについて考える World Cleanup Day

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セブンシーズ チーフガイドのJUNです。

 

今日、9月19日は「World Cleanup Day」でした。
なので、散歩の時に少しゴミを拾ってみました!

 

(C) SevenSeasMiyakojima

 

「World Cleanup Day???」という方のために、エコツアーのお店セブンシーズ チーフガイドとしてだけでなく、NPO法人宮古島海の環境ネットワークの理事でもあるJUNが説明していきたいと思います。

 

 World Cleanup Day ワールドクリーンアップデイ

 

 

World Cleanup Day ワールドクリーンアップデイは、世界180か国以上で一斉に世界をキレイにする日です。

World Cleanup Day 2020 のページから抜粋すると

 

「WORLD CLEANUP DAY」は、2008年に北欧の小さな国、エストニアで森林をきれいにしようという呼びかけで開催された市民運動に端を発します。
「Let’s Do It 2008」と命名されたこの運動は1日で5万人のボランティアを動員し、わずか5時間で国内クリーンアップ運動で1万トンの不法投棄ごみを除去することに成功しました。

やがてそれは世界的な模範となり、同じ日に地球を一斉にクリーンアップする「WORLD CLEANUP DAY」運動として世界各国に広まり、2019年には180ヶ国と2,120万人が参加し、世界中で集められたゴミの総重量は推計で82,280トンにもなりました。

「World Cleanup Day 2020 Japan」より

元々は、ヨーロッパの小さな国エストニアから始まったクリーンアップ運動なんです。

2013年の沖縄NGOアジアパシフィック環境フォーラムと国際海岸クリーンアップ会議で、セブンシーズのコーディネーターKOKOがプレゼンターとして参加した時に、エストニアの代表で参加されていたPilleさんの名刺にも「Let’s Do It」のロゴがあったのを覚えています。

その時には宮古島まで足を延ばしてくれて、一緒に海岸を清掃した後、夜に居酒屋で活動のお話しを聞いたのが「Let’s Do It」を知った最初でした。

今回(World Cleanup Day 2020)は9月19日の実施ですが、実は元々2008年の「Let’s Do It 2008」が9月19日に実施されたわけではなくて、最初の「Let’s Do It 2008」は5月3日の実施でした。

毎年、開催日を変えて「Let’s Do It」はおこなわれ、2018年から「WORLD CLEANUP DAY」として9月に開催されるようになりました。

それに合わせて、日本でも「World Cleanup Day Japan」として本格的に活動が始まったのです。

なので、9月の連休に合わせて設定された訳でなくて、偶然的に連休のタイミングに合うようになったので、皆さん参加しやすいのではないでしょうか?(セブンシーズのよう観光関連だと少し厳しい日程ですが・・・)

 

ゴミの問題

では、なぜゴミ拾いをしなければならないのか? 

せっかく話が出たので、沖縄NGOアジアパシフィック環境フォーラムと国際海岸クリーンアップ会議でプレゼンした、コーディネーターのKOKOに特に海のごみの問題点を説明してもらいましょう♪

 

コーディネーターのKOKOです。

日本の海岸に漂着するゴミを調査すると、数量として最も多いのは硬いプラスチックの破片です。破片類に次いで、ペットボトル、たばこのフィルター、食べ物の包み・・・など。どれもプラスチックですねー。やっぱり。
今、プラスチックのない生活は考えらませんね。20世紀にプラスチックが日常生活に入り始めて、ここ50年で世界のプラスチック生産量は200倍ほどになってます!
プラスチックはとても便利な反面、自然界では半永久的に分解されないものがほとんど。それでいて、紫外線などで劣化して小さい破片になるのでもう人の手で拾いきれません。
5ミリ以下の小さいプラスチックをマイクロプラスチックと呼んでいますが、聞いたことがある人も多いのでは?
プラスチックを使いやすくするために加えられているいろいろな添加剤には有毒なものもあるので、海に流れ出たマイクロプラスチックを魚などの生きものが食べ、またそれを大きな魚や人間が食べることによって、人間にもその有毒物質が取り込まれてしまっている・・・という心配なできごとが起きています。

 

宮古島のゴミの現状

では、宮古島のゴミの現状はどのようになっているのか?

 

まず、私たちセブンシーズもメンバーになっている「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」は長年、宮古島の海岸をボランティアで清掃してきました。

そして、沖縄NGOアジアパシフィック環境フォーラムと国際海岸クリーンアップ会議が開かれた2013年、エストニアの代表はじめ各国の関係者が宮古島に来て一緒に清掃してくれた時から、「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」は清掃の結果を「ゴミ拾いでつながるボランティアSNS ピリカ」にアップしてきました。

そこから、宮古島のゴミの現状を垣間見ることができます。

アップしたデータを見ると、今までに59回の情報(結果)をアップして、拾ったゴミの総量は313,425Lになっています。

25mプールがいっぱいになる程の量です。

それでも、宮古島全体から見るとほんの一部でしかなくて、歯がゆい思いもしています。

 

 

内訳は、容量的には、一つ一つが大きな漁具関連が多くなりますが、個数でいうとポイ捨てされたとか、飛ばされたとか、海岸でも陸地から発生しているゴミが多いんです。

宮古島では、ポイ捨てと、不法時ゴミが大きな問題にもなっています。

 

宮古島での海岸清掃

そうすると、現状の対策としては、やはり、みなんで心がけてゴミを減らすとか、マイクロプラスチックになる前に拾う、しかないということになってしまいます。

 

宮古島でも、最近ではいろんな団体さんが海岸清掃を実施してくれています。

少人数でコツコツと海岸清掃を始め、継続してきた「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」のメンバーとしては嬉しいことです。

そして、その「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」は少し遅れて10月に「WORLD CLEANUP DAY」としての海岸清掃を実施します。

 

 

なので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

 

もちろん、「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」に参加できない方も、この4連休に目についたゴミを少し拾ってみるだけでも気持ちよくなるんじゃないでしょうか?

少しだけ拾ったゴミを投稿するサイトもあります。

先程も書いた「NPO法人宮古島海の環境ネットワーク」も海岸清掃の結果をアップしている「ゴミ拾いでつながるボランティアSNS ピリカ」です。

ゴミ一つでもアップできるので、アップしてみてくださいね~

 

 
 
 
ピリカも、沖縄NGOアジアパシフィック環境フォーラムと国際海岸クリーンアップ会議で発表していたのがお付き合いの最初でした。
懐かしいな~
今日、世界中でゴミ拾いをした皆さん、お疲れ様でした~♪

この記事を書いた人

JUN(チーフガイド)

学生時代は水泳・カヤックシングルの選手として活躍、その後海外・国内でダイビングインストラクターとして経験を重ねる。ダイビングのインストラクション・ガイド業以外にもダイビング・スノーケリング器材販売専門店・ダイビングとエコツアー専門旅行会社・海辺の環境教育指導・シーカヤックガイド等の経験を持つ水専門のエキスパート。PADIコースディレクター取得後は、ダイビングのみならず海から海辺全域に関して、後進育成を中心に活躍。[資格等]

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